理事長ブログ



次の日は取りえず動物病院と保健所に電話してみた。
動物病院に電話した際「ケガをした子猫を保護したのですが、治療費はどうなるんでしょう?」と聞いてみると「猫を持って来た人の自己負担となります。」と言う返事を何カ所から受けた。
しかしながら最初に保健所に聞いた時の返答は「保護された動物の持ち込みの場合、6000円以内であれば病院への補助があるので、それまでは無料で受けれます。」
と言う物だったはずだった。
私は計6か所の動物病院に電話をしたが、最初の4か所は全て「自己負担」と言う事。
みんな獣医師会に入っているはずなので、行政の保護動物の助成金の申請も出来るし、理解しているはずだが、なぜか「自己負担」
憤懣やるかたないが、そんな事を言ってもいられない。
5件目に電話した動物病院さんは、わざわざ病院の院長先生自ら電話越しでそうした制度を説明して下さった。
さらに「6000円以内で収まらなかったらどうしたら良いのでしょうか?」と、子猫の骨折と右目がない事を説明すると「まあ、6000円で収まらなかったら病院の自腹になりますね」と笑いながら言い「でもそんな状態なら心配でしょうからまずは連れてきてください」とも言って下さった。

動物病院もご商売なので利益の出にくい仕事、平たく言えば儲からない仕事や面倒くさい事はしたくないのが本音だろう。
それは私も自営業で商売をしている身なので痛いほどわかる。
だが、自分達が所属している獣医師会が行政との約束事を無視して商売っ気を出すのは少々・・・と言うか大いに引っかかる。
自分たちが決めた決まりごとは守りましょうや。
それが巡り巡って信頼と言うブランドを構築できると思うのだが、私の考えは遠回りなのかも知れないね、多くの動物病院的には。

話は戻って5件目の動物病院さんは親身に心配して下さったが、少々遠かった事で子猫を連れて行くのが大変だったので「もう少し近場でも電話してみます。」と伝えると「では、他の病院でも断られたら、また電話くださいね」とも仰って下さった。
私は自分のキジシロが病気になったらこの動物病院さんに連れて行こうと思う。
悪いが最初の4件の動物病院では無駄な治療や不必要な投薬までされそうな気がするからだ。
そして最後に電話した6件目は私の家の近くの動物病院さんで、キジシロの寄生虫の検査をしてもらった病院でもある。
そして治療費補助の6000円も理解して下さっていて無料で見て下さること。(もちろん6000円の上限だが)

取り敢えず「明朝連れて行きます」と伝えてその日は終わった。

翌日、その動物病院でレントゲンを含めた診断を受けたところ、右足は骨折。
そして右足首の脱臼とのこと。
また右目は事故で失ったのではなく、風邪のウイルスに犯されて縮小してしまったとのこと。
そして生後は4カ月程度で、とても人慣れしているので捨て猫か迷い猫ではないか?と言う事。
取り敢えず早急に命の危機がある訳ではないようなのでチョットだけ安心したが、右足は一生治らない事、そして右目も同じく治らない事を伝えられ「やっぱりか」と落胆した。

今度はこの子猫の里親を見つけねばならないのである。
ハンデを負ったこの子猫を引き受けてくれる人は見つかるのか、どうか・・・。
私は自信がなかった。

だが帰りの車の中、長男に抱っこされ車の中から見える景色を片方の瞳を大きく見開いて覗いている子猫を見ていると、右足と右目は失ったハンデではない気がしてきた。
自分が生き抜くために犠牲にした代償のように思えた。
失ってしまったが、その代わりにこうして曲がりなりにも食事に困らず、病院で診察も受けれた。
仮住まいではあるが安全な寝床がある。
先はまだまだ分からないが一人で道を渡ろうとしていた時よりは、格段に望ましい道が開けている。
(そうだな、この子猫はとても逞しいな)
そう、悲しいハンデではなく、生き抜くために支払った逞しさの証なんだと思えた。
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